JAPAN CYCLING CHRONICLE

Cycling Photos in Japan

JCF/MTBジャパンシリーズXCO#4 富士見パノラマ

 昨日に引き続いてジャパンシリーズのクロスカントリーです。本日のコースは内嶋ディレクター渾身の作で 本邦初の「登りでもテクニカル」なコースです。
雨が降り出しそうな富士見パノラマです。
キッズのレースも行われました。

スポーツは128人と言う大人数な参加者です。MTBブーム来ているかも。

人数が多くて最後の方のスタートまで時間がかかります。

5分後には女子のスポーツクラスのスタートです。


ギャラリーの関心を集めた登りでもテクニカルな部分です。内嶋亮してやったりのギャラリーを集めています。

女子のTOPは ママさんライダー 川崎路子
ゴールでは パパも子供も大興奮です。

そしてギャリーたちも去ったゴールで最終走者のゴールを迎える方がたが居ました。迎える歓声もなくそれは静かなゴールシーンでした。でも そこにはとても感動があり 思わずウルウル来てしまいました。お互いの気持を伝え合うのは手話でした。
 本日のスポーツクラスのスタートで大きな時間表示のプラカードが出ていたと思います。それは このような聞こえない方々のためでした。このチームはルイガノカップでは表彰台に登ったような実力者なのですが 今回はマシントラブルでほぼ1周回押してきて最終走者となってしまいました。なんかうまく言えませんが この感動をお伝えしたいなと思いました。

エキスパートのスタートは11時より。このクラスも参加者が多いです。

その5分後女子エリートです。オリンピック出場の朗報に急遽帰国が決まった片山梨絵が参戦です。

焼鳥山鳥シスターズは今日は重兼みゆきだけの出場でした。

 今年の全日本ロードであれは誰?と彗星のように登場した與那嶺恵里が参戦です。マウンテンバイクはまだ乗り始めて2ヶ月の超超初心者です。

つい去年まで子供のような顔をしていた平林安里(あり)がトップを独走しています。

怪我のないようにオリンピックへ向けての追い込みと片山梨絵が行きます。

この下りでのビビリ具合からは考えられない順位の2位を與那嶺恵里が行きます。

3位に野辺山のSY-Nakキャビンで合宿をしている與那嶺恵里を見守るかのように後に着く中込由香里

今日 会場であった時 顔も体つきも全然変わっていてびっくりした平林安里が快調にトップを行きます。

女子4位 田近郁美

スタートでは後方からでしたが追い上げてきました竹内遼が2位です。

3位 竹本颯太

登りのシングルでは片山梨絵の力からしたら乗ったままいけるのでしょうが 前が渋滞していて押しを余儀なくされています。

2位に中込由香里があがつてきました。

慣れないマウンテンバイクで疲れたのか與那嶺恵里が3位に後退します。

中学生平林安里

それを追う中学生竹内遼

そのまま順位は変わらず優勝 平林安里 Team ProRide

2位 竹内遼

3位 竹本颯太が入りました。

年齢制限で滞留していたスーパーキッズ達が抜けて清々したと思っていたエキパオヤジたちの夢と野望を打ち砕くニューキッズの登場です。しばらくはまたエキパオヤジたちの上にのしかかる蓋となるんでしょう。

女子エリート優勝は もちろんこの方 片山梨絵

カメラマンの注文に答えて

2位に中込由香里

3位は 與那嶺恵里

4位 田近郁美

そして本日のメインイベント 男子エリートです。最初にコールされたのは斎藤亮 大きな歓声にこたえます。

山本和弘もウイリーさせて登場です。

ジャパンシリーズで長い間勝つことができなかった山本和弘が最近は当たり前のように勝ち続ける。それはやっぱり海外へ出ていろんな経験をしてきたことが大きな飛躍につながったのは誰の目にも明らかなことです。

男子エリートのスタートです。
最初のコーナーを先頭で抜けるというホールショットに意地を見せる前田公平が先頭を行きます。

1周回中盤 先頭 斎藤亮

すぐ後ろを山本和弘

今日もスタイリッシュに決めています。小笠原崇弘

そんな息詰まる熱戦の第2周回のフィードゾーンでは サプライズなイベントが行われていました。鈴木 禄徳(よしのり)がフィードゾーンに着くなり自転車を降り何やら取り出し彼女に差し出しました。

なんとこの場で婚約指輪です。
YOU TUBEなどによくあるサプライズ求婚シーンです。欧米かっ!

周囲もびっくり 大きな拍手です。

返事はもちろんオッケーです。

 そりゃあ〜あなた びっくりしますよね。
熱いのはこちらも 晴れ間が本格的な熱射となってきました。序盤から山本和弘 斎藤亮のマッチレースの様相を呈してきました。山本和弘

追う 斎藤亮

公にはしていませんが ここの所体調を崩している小野寺健が3位で行きます。

レース環境がハードになればなるほどその実力を発揮してくる松本駿

エキスパート優勝して上がってきたばかりの中原義貴

登りでもテクニカルなこの部分もトップライダー達にとってはお茶の子さいさい。山本和弘

全日本の再現を思わせるシーソーゲームが 山本和弘と斎藤亮の間で繰り広げられます。山本和弘

最終周回中盤では斎藤亮がリード。

しかしゴール前に先頭で現れたのは山本和弘

ここで痛恨のマシントラブル したのは私のカメラ。カズのゴールパフォーマンスにピントが合いませんでした。だめじゃん俺。

2位 斎藤亮

お互いの健闘を讃え合います。

男子エリート 優勝 山本和弘 キャノンデールレーシング

いつも熱い応援でカズを支えていただいているC.O.G.sの皆さんと。

3位 小野寺健

4位 門田基志

5位 佐藤誠

6位 井本京吾

ということで表彰台 クロスカントリーと並行して4Xも行われていました。クラスA 優勝 九島勇気

スポーツ女子 優勝 川崎路子  CLUB Vient
スポーツ男子 優勝 霜山 誠一

エキスパート 優勝 平林安里 Team ProRide

エリート女子 優勝 片山梨絵 SPECIALIZED

全日本が終わり オリンピックという目標も消えたかと思ったところへ 繰り上げ出場できると決まった片山梨絵。バカンスに入り 気を抜いて食べ過ぎたのか?オリンピックの高速コース向けにウェイトをつけたのか?体重の増減に厳しいカメラマンと言われている私の目はごまかせませんぞ。

エリート男子 優勝 山本和弘 キャノンデール

ベテランと若手 その強さが引き継がれていくんでしょうね。

表彰式の後サイン会も行われました。

本日の最高殊勲選手!? 
鈴木 禄徳殿
貴殿はこのマウンテンバイクジャパンシリーズという白熱した競技の中 彼女に婚約指輪を渡すという暴挙に出 彼女及び周囲の驚きを物ともせず 彼女より婚約の了解を得るという輝かしい功績を収めたので 栄誉をたたえここに表彰する。
 ええなあ これから二人でいろんな思い出を積み重ねていくんでしょうね。


 7月の富士見は いつも熱い戦いが繰り広げられます。今年も力の入る見応えのあるレースが繰り広げられました。ふっと一歩引いて 自分を見つめてみると選手にこんな近いところから写真を撮りお伝えできる自分は幸せなんだなと感じる二日間でした。ありがとう みんな。